オワリハジマリ
先生の言葉で眠れなかった
的をえ過ぎた先生の言葉が僕の胸にぶっ刺さった昨晩
この感情は先生への憤りではない
間違いなく自分自身のスケールの小ささを実感した悔しさだ
悔しくて寝れなかった
こんな事は小学校の少年野球ぶりだろうか
耳の痛いことを言ってくれる存在
そんな人が社会に出てからは格段に減った
ぼくの職場環境は決して悪いものではなかった
が、満足のいくものでもなかった
ミスをしても笑って済まされる
同じミスをしてやっと少し注意される
最初はそれでいいと思っていた
けど、ある時から違和感を感じ始めた
間違いをして叱ってくれる人
その存在が無くなってしまっていたことだ
叱らないのは
自分への期待や信頼からなのか何かは全くわからない
でも
笑って済まされる事の違和感を抱いた時
ミスをした時に
影でああだこうだと言われている事実に気がついた
なんで叱ってくれないの ガツンと言われた方がマシ
そう思った
そんなことを感じ始めていた
そして年明け早々先生にふと連絡
ぼくより圧倒的に関わる時間の少ない先生が
文面を読んだだけで
ぼくの本当に言われたかったことを
サラッと言ってくれた
職場の上司でもない親でもない
2、3通のやりとりで射抜かれた気分になった
ぼくはその夜 眠れない中ある決意をした
そして次の日の朝
ぼくはいつも通り出勤した
残業の予定だったため少し遅めに
定時が迫ってくると
上司から
今日は定時で上がっていいよ
と言われた
その時
あーこれも引き寄せてるなと思った
本来残業だったところが早く帰れる
もうやれって言われてるようなもんだなと
昨日決めたこと
それは
ヒッチハイクをすること
どこにいく目的も何も無い
ただヒッチハイクがしたい
そこに何かがある
理由を言えとも言われれば
それなりのとってつけた言葉を並べるんだろうけど
本当に何も理由がない
直感
思いつき
ワクワクする
それくらいのことだ
その夕方
友達から
カラオケいこ!
と、誘われた
普段なら行ってる普通に行ってる
これも試されてた
しかものそ友達は帰省中で滅多に会えない大切な親友だ
親友から誘惑されてそっちにいくのか
それともやり通すのか
神様に試されてるなと思ったぼくは
ごめん飯食ってヒッチする。
と返事。
そして
定時で仕事を終え、
帰宅して
熱々のカレーを食べながら今この文章を書いている
これから風呂に入って
ヒッチポイントまで向かう
果たしてぼくは無事にヒッチを成功させることができるのか?夜だぞ?本当に捕まるのか?
本音はそんなところだ
行き先も何も無い
体一つ
しかし
ノートとペンだけでぼくは自由になれる
自由になりたい
さて今からお風呂に入って準備をする。